
海外で日本語教師として働きたいと考えている方の多くが、「資格なしでも働けるのか?」といった疑問を抱えています。
実際、アジア圏の語学学校やオンラインスクールには未経験歓迎の求人もありますが、国際的には資格や専門知識を持つ人材を優先する傾向が強まっている状況です。
そこで今回は、海外で日本語教師として働くために必要な資格から、身につけておくべきスキル、渡航前の準備、具体的な働き方まで詳しく解説します。

田村さつき
年収相場や弊社(GJJ)が取り扱っている求人も紹介しているので、海外で日本語教師を目指す方はぜひ参考にしてみてください!

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海外の日本語教師は資格なしで働ける?
海外で日本語教師として働く場合、必ずしも資格がないと働けないわけではありません。
実際、アジア圏の語学学校やオンラインスクールの中には、未経験・資格なしで応募できる求人も存在します。
ただし、「資格や日本語教育に関する専門知識を持つ人材を募集する求人が圧倒的に多い」というのが事実です。
なお、具体的には、以下の要件のうちいずれかを満たす人材を募集する求人が多くあります。
「日本語教育に関する教育課程」の単位を取得している
海外で評価される日本語教師の要件の一つが、大学または大学院で「日本語教育に関する教育課程」を履修し、所定の単位を取得して卒業することです。
このルートには 「主専攻(45単位以上)」「 副専攻(26単位以上)」 の2種類があり、いずれも日本語教育に必要な知識・理論を体系的に習得できる学習方法として国際的に認められています。
いずれの場合も、単位取得だけでなく大学(または大学院)を卒業していることが条件となり、もっともフォーマルな日本語教師資格として扱われている状況です。
実際、海外の求人においても「大学で日本語教育を専攻していること」が明確に採用条件に含まれるケースも珍しくありません。

田村さつき
専門性やアカデミックな背景を重視する職場で働きたい人や、長期的に教育者としてキャリアを築きたい人にとって、最も信頼性の高い資格取得ルートといえるでしょう。
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日本語教師養成講座420時間の講座を修了している
海外で日本語教師を目指す社会人にとって、もっとも現実的で受講者数が多いのが「日本語教師養成講座420時間」の修了です。
民間の日本語教育スクールが提供している講座で、日本語教育の基礎理論から授業づくり、教案作成、模擬授業などを体系的に学べます。
未経験からでも短期間で日本語教師を目指せるため、海外の学校で高く評価される学習ルートとなっています。
この講座は、通学・オンライン・ハイブリッドなど受講スタイル複数あり、働きながらでも無理なく学びやすい点が魅力です。
スクールによって期間は異なりますが、一般的には6ヶ月~1年程度で修了するケースが多く、最短ルートで日本語教師への道を開けます。

田村さつき
受講料は20万〜60万円前後が相場です。修了後には「420時間修了証」が発行され、海外の語学学校や日本語センターの求人応募で「応募条件を満たす資格」として扱われるケースが多くあります。
日本語教育能力検定試験に合格している
日本語教師に関する資格の中でも、高い専門性を証明できるのが「日本語教育能力検定試験」です。
日本語教育に関する知識を総合的に問われる試験で、教育現場の理論・評価・音声・言語一般など、専門性の深い内容が含まれています。
この試験に合格していることは、日本国内外問わず、教育機関から高く評価されている状況です。
特に、大学や政府関連機関、大規模な語学学校などでは、応募の必須条件として扱われたり、「優先採用」として求人に記載されているるケースが多く見られます。

田村さつき
試験は年1回のみの実施なので受験のハードルは高めですが、教育者としての専門知識を証明できる唯一の全国統一資格であるため、海外で長期的にキャリアを築きたい人にとっておすすめの資格です。
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海外で日本語教師として働くための事前準備
ここでは、海外で日本語教師として働くための事前準備について解説します。
渡航前にやるべきことを3つ紹介しているので、海外で日本語教師として働きたい方はぜひ参考にしてみてください。
パスポートを取得する
海外で働くためには、パスポート(旅券)が必須です。
日本のパスポートは外務省が発行しており、申請窓口は最寄りのパスポートセンターや市区町村の窓口で行えます。
最近では、オンラインで申請する方法も主流です。
なお、取得できるパスポートは、「 10年有効パスポート(20歳以上のみ)」と「 5年有効パスポート(全年齢可) 」の2種類です。
日本語教師として長期的に海外に滞在する場合は、更新頻度が少ない10年パスポートを選ぶことをおすすめします。
また、 申請から受け取りまでは通常2〜3週間程度かかるので、求人の応募やビザ申請よりも前に準備しておくとスムーズです。

田村さつき
ビザによっては「パスポートの残存期間が6カ月以上必要」といった条件もあるため、期限切れが近い場合は早めに更新手続きをしておくように心がけましょう。
就労ビザを取得する
海外で働くためには、「就労ビザ(ワークビザ)」が必要です。
国によって制度や名称、申請方法は異なりますが、どの国でも「就労目的での入国にはビザの許可が必要」という点は共通しています。
なお、一般的なビザ取得までの流れは次のとおりです。
ビザ取得までの流れ
- 雇用先(学校・教育機関)から内定をもらう
- 雇用契約に基づき、学校側がビザ申請に必要な書類を準備する
- 本人が大使館・領事館でビザ申請を行う
- 国による審査が完了すると就労ビザが発給される
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日本語以外の語学力を高めておく
海外で日本語教師として働くためには、日本語以外の語学力も重要です。
授業の説明や職場のコミュニケーション、生活インフラの利用など、あらゆる場面で日本語以外の言語を使用する機会があります。
なお、日本語教師として海外に渡航した場合、日本語以外を使用する代表的な機会は以下の通りです。
【例】日本語以外を使用する機会
- 教務会議や職員間の連絡
- 生徒・保護者とのコミュニケーション
- 住居契約、銀行口座開設、病院の受診 など
このように、日常生活と仕事の両方で現地語を使用する機会はあるので、 海外の日本語教師求人では「英語力があると望ましい」「日常会話レベルの現地語があれば優遇」などの条件が記載されることも多くある状況です。
特に英語は、ほぼすべての国でコミュニケーションに使われるため、TOEIC・英検・IELTSなどで基礎力を高めておくと、現地での生活や授業運営が格段に楽になります。

田村さつき
渡航先の現地語が少し話せるだけでも、生活の安心感が違いますよ。
海外で日本語教師になる具体的な方法
ここでは、海外で日本語教師として働く具体的な方法を紹介します。日本人がどのような現場で実際に活躍しているか気になる方はぜひ参考にしてみてください。
日本語学校・大学の先生
海外で日本語教師として働く際、もっとも求人数が多いのが「語学学校・大学の講師として働く方法」です。
語学学校では、日常会話からビジネスレベルの日本語まで、幅広い目的を持つ学習者を対象に授業を行います。
一方、大学では日本語専攻の学生に対して、文法・読解・会話・日本文化など、よりアカデミックな内容を指導するケースが一般的です。
このような教育機関では、日本語教師としての専門性が非常に重視されるため、日本語教育に関する資格を持っていると採用において有利に働きます。
特に大学では、学歴や教育経験が評価されやすく、専攻や実習経験が判断材料になることも。
一度採用が決まると、就労ビザの取得手続きを学校側がサポートしてくれるケース多いので、海外で安定的に働きたい人に向いている働き方と言えます。
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小・中・高校の講師
海外の小・中・高校で日本語を教える場合は、子どもたちの年齢に合わせた授業づくりや教室運営に関する能力が求められます。
語学教育だけでなく、日本文化を伝えたり、学習支援を行ったりするなど、役割が多岐にわたるのが特徴です。
また、学校によっては長期休暇がしっかり確保できるなど、働き方のメリハリがつけやすい点も魅力でだと言えます。

田村さつき
応募条件や必要な資格は学校ごとに異なるため、希望する地域や学校の募集要項をよく確認しておくことが大切です。
日本語教師のボランティア
海外で日本語教育に関わる方法として、ボランティア活動に参加するという選択肢もあります。
現地のコミュニティセンターや非営利団体、教育支援団体が主催する日本語クラスでは、未経験でも参加できる活動が多く、日本語教育に挑戦しやすい環境が整っている状況です。
地域によっては、地方自治体や市民団体を中心に日本語学習支援が行われており、授業や会話パートナーとしての活動を通じて現地の人々と深く関わることができます。
基本的に十分な給与や報酬は発生しませんが、未経験から日本語教師としての経験を積むうえでは非常に有益で、授業スキルの習得や異文化理解の深化につながるでしょう。
また、JICAのような公的機関が募集する日本語教育ボランティアでは、一定の専門性や実務経験が求められる場合もあり、より本格的な日本語教育支援に携わりたい人に適した選択肢となります。
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海外の日本語教師の年収は?実際の求人も紹介
海外の日本語教師の年収は、平均300万円〜500万円程度です。
国・地域により大きく異なりますが、月収にすると25万円〜40万円程度が相場だと言えます。
以下では、実際にGJJ株式会社が取り扱っている日本語教師の求人例を紹介しているので、海外で日本語教師として活躍したい方はぜひ参考にしてみてください。
【インドネシア求人】日本語教育運営
| 業種 | 教育サービス |
| 場所 | ジャカルタ |
| 給料 | 【給与・賞与】 給与(税込み):25,000,000 ~ 30,000,000 IDR (※手取り※候補者の経験やスキルを鑑みて決定) |
| 仕事内容 | 【職務概要】 日本語教育並びに教室運営、 ローカル教師の育成を担当いただきます。 【職務詳細】 ◆インドネシア人生徒向けに日本語の授業の実施 ◆学習カリキュラムの策定、教材のアップデート ◆インドネシア人教師の指導、育成、採用活動 ◆運営業務の実施 ◆その他付随する業務 |
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【タイ求人】塾講師(小学生~中学生)
| 業種 | 教育サービス |
| 場所 | バンコク |
| 給料 | 【給与・賞与】 給与(税込み):50,000 ~ 50,000 THB 入社後6ヶ月は50,000THB 7ヶ月目から60,000THB以上に昇給予定です。 ※経験やスキルによって要相談 賞与:3か月 |
| 仕事内容 | 【職務概要】 小学生から主に中学生までの指導 (算数、数学、国語、英語) ※算数、数学、国語をメインでご担当いただきます。 ・教科指導(個別指導メイン) ・カリキュラム作成、教材準備 ・適正を見て担当いただく教科を検討します ・生徒さん募集などのマーケティング業務(ブログやLineなどの運用) ・模試などのイベント企画・運営業務 ・保護者様対応(連絡、相談等) |
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海外の日本語教師に関するよくある質問
- 海外で日本語教師は需要が高い?
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日本語学習者は世界的に増加しており、アジア・欧州を中心に日本語教師の需要は高まっています。特に日系企業の進出や観光業の拡大により、日本語を学びたい人が増えているため、民間語学学校や大学、オンライン教育など幅広い分野で日本語教師が求められている状況です。
- 日本語教育をオンラインで海外の人に提供することは可能?
-
可能です。近年はオンライン学習の普及により、海外在住の学習者に向けて日本語を教える働き方が広がっています。Zoomや学習プラットフォームを使えば、国を問わず授業を提供できるため、現地への渡航が難しい人でも日本語教師として活動を開始できる仕組みです。

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監修者の紹介
田村さつき
Tamura Satsuki
<海外就職専門家>
起業家/事業家/キャリアコンサルタント
プロフィール
外資系化粧品会社でキャリアをスタートし、2010年にGJJ海外就職デスクを創業。海外就職のパイオニア兼、専門家として、テレビをはじめとするメディアへの出演実績が豊富にあり、立命館大学や阪南大学など、学生向けのグローバルキャリア支援も行なっている。




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