
世界各国から現地のリアルな情報をお届けするアンバサダー発信。
4月のトピックは、「友達」です。
海外でキャリアを重ねているアンバサダーの皆さんは、異国の地でどうやって交友関係を広げているのでしょうか。
Goedemiddag! オランダよりRikoです。
オランダで生活を始めてから、「友達」という言葉の意味を何度も考え直すようになりました。日本にいた頃は、友達とは自然にできるものだと思っていました。同じ学校やクラス、部活に所属し、日常を共にする中で関係が育っていきます。そこには意識的な努力よりも、「流れ」があったように感じています。
一方、オランダではその「流れ」はほとんど存在しませんでした。現実は想像以上に厳しく、最初の二、三年は友達と呼べる存在をつくることができず、孤独を感じる日々が続きました。日本では「友達を一から作る」という経験がほとんどなく、方法が分からなかったのが正直なところです。
関係性を築き、維持するには時間と努力が必要です。仕事と両立しながら新たな人間関係を築くことは、想像以上に難しいものでした。そして言語の壁も大きいです。オランダでは英語が共通言語ですが、自分の考えや感情を十分に伝えきれないもどかしさがあります。相手の細かなニュアンスを理解することも簡単ではありません。さらに文化の違いも影響します。冗談の感覚や距離感、沈黙の意味など、自分にとって当たり前だったことが通じない場面も多くありました。
そのため、こちらでの友達作りは意識的な行動の積み重ねになります。出会い系アプリの友達機能を利用したり、Meetupイベントに参加したりしています。最初は勇気が必要でしたが、共通の関心を持つ人が集まるため、会話のきっかけは見つけやすいです。日本では受け身でも関係が生まれていましたが、ここでは自分から動かなければ始まりません。その分、関係が築けたときの喜びは大きく、言語や文化の壁を越えてつながれた実感があります。
たまたま友達の誘いで参加した隣人ディナー会で出会った子と友達になり、その後も月に一度程度会うようになったり、友達アプリで知り合った子から紹介された別の子と気が合い、一緒に旅行へ行くほどの関係になったりしました。もちろん最初は関係性をつなげるための努力が必要ですが、こうして一から関係を築くことができた瞬間は、やはり嬉しいものです。
ただし、これは決して簡単なことではありません。仕事さえあれば移住生活がうまくいくわけではないと実感しています。人と話すこと、触れ合うことは、生活を支える重要な要素です。外向的な性格である必要はありませんが、新しい人々と関わる勇気は欠かせないと思います。
日本とオランダで異なる「友情」の距離感
ここで気づいたのは、「友達」の定義が文化によって大きく異なるという点です。日本では、頻繁に連絡を取り合い、時間をかけて関係を深めていくことが「親しさ」と結びついています。一方、オランダでは、より軽やかで柔軟な関係が一般的であるように感じています。
さらに、オランダは移民の国であり、多国籍の人々が暮らしています。そのため、人の流動性が高く、数年滞在した後に別の国へ移っていく人も少なくありません。築いた関係が環境の変化によって途切れてしまうこともあります。
ヨーロッパはある意味一つの国のような感覚があり、オランダはその中の一つの国に過ぎません。オランダに3年住んだ後にスペインへ移動したり、イタリアからオランダへ勉強しに来た子が1年後にイタリアへ帰ったりすることもよくあります。ヨーロッパのパスポートを持っている人にとっては、ヨーロッパ内の移動は、異なる都市間を移動するくらいの軽い感覚なのだろうと思います。
そのため、「友達探しに終わりはない」と感じることがあります。一人と出会っても、その人がいずれいなくなる可能性があるからです。この繰り返しに、難しさや寂しさを感じることもあります。
それでも変わらないつながり、そして広がる関係
それでも、日本の友人関係の価値は変わりません。長い時間をかけて築かれた信頼や、言葉にしなくても通じる安心感は、何にも代えがたいものです。
同時に、海外にいることで失ったものもあります。もし日本にいたならば、親友と呼べる存在ともっと深く関わることができたかもしれません。友人の結婚式や出産といった人生の節目に立ち会うこともできたはずです。実際にはそれがかなわず、遠くから知らせを受けるたびに悔しさを感じることがあります。涙がこぼれることも、一度や二度ではありません。
それでも関係が途切れるわけではありません。距離があっても続く関係があることは、大きな支えになっています。
一方で、オランダで出会った人々も、自分の世界を広げてくれる存在です。アプリで出会った人、Meetupで知り合った人、職場の同僚。それぞれ関係の深さは異なりますが、現在の生活を形づくる大切な存在です。
「友達は必要ない」という考え方もありますが、他者との関わりは生活を支える一つの柱でもあります。誰かと時間や言葉を共有することは、日々の安心感につながっています。
結局のところ、「友達」とは固定されたものではありません。環境や状況に応じて、その形は変化していくものだと思います。日本での深い関係と、オランダでの多様な関係。その両方が、現在の自分を形づくっています。
海外での生活は、得るものと同時に、手放さざるを得ないものもあります。その両方を抱えながら、「友達」という言葉の意味は、以前よりも広く、そして現実的なものへと変化していったように感じています。
★★★
海外での就職体験談を知りたい方はこちら!
海外就職無料カウンセリングも受付中です。



コメントを残す