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5月のトピックは、「リフレッシュ方法」です。
新年度が始まり、疲れも出てくる頃。アンバサダーの皆さんはそれぞれの国でどんな風にリフレッシュしているのでしょうか?
よりよく生きようとする生活態度
Goedemiddag! オランダよりRikoです。
みなさん、「ウェルネス」という言葉はご存知ですか? 知っているようで意外とよくわかっていない人が多いのではないでしょうか。
ウェルネスとは、「より良く生きようとする生活態度」のことで、単純に病気か健康かだけではなく、「よりいきいきとした人生を目指す積極的な生き方」のことです。
ヨーロッパではこの「ウェルネス」という考え方がかなり浸透していて、老若男女問わず多くの人が個々の生活習慣に対して高い意識を持って過ごしています。
こういった背景もあり、ここオランダでは体を動かすアクティビティーが充実しています。単にジムに行くだけではなく、ボルダリング、テニス(パデルやスカッシュも)、ヨガ、ゴルフ、カヤック、ダンスといったように幅広いジャンルのスポーツやエクササイズを楽しむことができます。
さらにオランダはワークライフバランスが整っているため、退勤後に5、6時間ほどスポーツや趣味の時間に充てることができ、仕事の前後に運動を取り入れている人が多くいます。
さて、私が最近ハマっているリフレッシュ方法を紹介します。
おうちヨガ、一人で集中する時間を
一つ目は、ヨガです。ヨーロッパは日本と比べてカウンセリングやセラピーも充実し、精神面の健康を大事にする文化があり、ヨガも心身をリフレッシュさせる方法として人気なアクティビティーの一つです。 数年前から本格的に始め、最近は家でもヨガマットを敷いて気軽に日常的に取り入れています。
私はいつもお香を炊いて一人で1時間集中する時間を作り、YouTubeで動画を検索して、毎回違うタイプのヨガを選びます。ストレスで凝り固まった身体もスッキリ、心も落ち着かせることができ、1時間後には心身ともにスッキリと無になる瞬間を楽しめます。
冬場はかなり冷え込むオランダなので、汗をかくことを目的に週に1回ホットヨガに通います。街中にはあらゆるところにヨガスタジオがあり、女性だけでなく男性も多く通っています。
「Classpass(クラスパス)」という便利なアプリもあります。世界中で人気(日本にも上陸済み)で、サブスクリプション契約で、アプリに登録してあるヨガやジム、その他様々なフィットネスクラブに行くことができます。毎回同じジムに行くのは飽きてしまう人にはもってこいで、毎回自分の気分に合わせてアクティビティーを選ぶことが可能です。
天気のいい日に街中をジョギング
日本にいるときは外を走ることは苦手でいつもジムの中でマシーンランニングをしていた私ですが、最近友人に外走ってみない?と誘われ始めたらなんと、ハマってしまいました。
天気がいい日に限られますが、オランダの夏場は気候が20℃前後のため、とても気持ちよく外を走ることができます。アムステルダム市内には、公園がいくつもあり、夏場は特にジョギングする人が多いです。頭からモヤモヤが離れない時や、何もかも忘れてリセットしたい時などは、イヤホンをつけて外に出て、1時間ほど走りながら外の景色を楽しんでいます。

旅行で今いる場所から離れる
旅行も大事なリフレッシュ方法のひとつです。もちろん会社の休みをとって計画する必要があるので、気軽にできるわけではありませんが、ヨーロッパにいると週末だけふらりと他の国に行くことも簡単です。
先月は溜まりに溜まった仕事でのストレスを発散するために2日間だけ休暇をとって3泊4日でスペインに行ってきました。何も特別なことはせず、美味しい食事と普段見慣れない景色を楽しむだけでもかなりリフレッシュできます。
昨年、日本に1ヶ月ほど帰国し、オランダに帰ってきた時、心が驚くほどにスッキリしていることに気づきました。その時初めて「休暇を取ることの大切さ」を知りました。
日本にいると、休暇は取りづらい、休みにくい文化があるかもしれませんが、無理やりにでも休みをとって、心も身体も今ある場所から離れることで、今抱えている悩み、モヤモヤ、怒り、焦りといった様々な感情をリセットすることができます。「強制的に考えることを休憩する」という時間が、大切なんですね。
結局はそれが、同僚との関係向上や、仕事のモチベーション向上にも繋がるので、オランダでは、1年に2、3回は2、3週間ほどのまとまったホリデーを取ることが普通です。ヨーロッパは家族を大事にする文化が日本よりも強いですから、クリスマスやイースターなど、イベント時には必ずと言っていいほど家族で集まることも欠かせません。
移住後は家族に会える時間も限られているので、私は年に1、2度は必ず両親と旅行をすることを目標にしています。昨年度は母親とインドに、一昨年前は父親とスイス、ドイツへ行きました。旅行の計画も大変な作業ですが、終えた後の充実感や心身がスッキリとする達成感は何にも変えられません。
Cheat Day(チートデイ)を作る
いわゆる「反則の日」です。ダイエット中にも良く聞く言葉ですが(笑)、私の場合は例えば「今週は料理をしない」だったり、「今日は好きなお酒と食事を楽しむ」だったり、「今日はスナック菓子とビール片手にネットフリックスを観る」といったように、一見健康そうに見えないようなことをしています。こんな日が月に1、2回あってもいいんだと自分に言い聞かせて、無理をしないことを心がけています。
そしてもう一つ大切なことは「何もしない日」という予定を作ること。たとえお誘いがきたとしても、その日はお断り。「何もしない日」ということを何よりも優先させる日なのです。生活の中に「余裕」をもつこと、それが心身共に健康を保つ秘訣だと私は思っています。

日々のストレスをコントロールする
10年前は「健康」なんて全然気にせずに生活していた私自身ですが、30歳目前、最近は心の健康、体の健康を常に意識して「より良い生活」を送ることを目標にしています。
そのためには、日々の生活で「ストレスをコントロール」することが大事です。生活のベースが整っていると、不思議とストレスも抱え込まずに発散することができます。
オックスフォード大学が発表する「ウェルビーイングリサーチ」では、世界の幸福度ランキングでオランダは安定の5位(日本は55位)です。そんな国で生活しているだけでも私の「リフレッシュ」になっているのかもしれません。
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