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9月のトピックは、「夏休み」です。
日本のお盆休みは過ぎましたが、アンバサダーの皆さんはどんな休暇を過ごしたのでしょうか?
オランダの休暇制度
Goedemiddag! オランダよりRikoです。
オランダの有給休暇は法律で年間20日と定められており、それに加えて雇用主から追加で5日ほど付与されます。
日本の祝祭日が年16日あるのに比べて、オランダは7日間ほどしかありません。そのため有給休暇が日本よりも多いのは納得ですね。
さらに会社によっては年1度、2週間連続で休暇を取らなければいけないという決まりまであります。
ワークライフバランスが重視されているオランダでは、日常的に「今度休暇はいつ取るの?」といった会話が交わされ、定期的にリマインドも受けるので、有給休暇の消化は日本とは比べ物にならないくらい積極的に推奨されています。
「2、3週間も仕事を休んで仕事が回るの?」とよく質問を受けますが、ここオランダでは夏休みと冬休みのシーズンになると、「次帰ってくるのは3週間後だからその時また話そう!」といった感じで、特に重要なタスクでなければ後回しにされることが多々あります(笑)。
休暇+リモートワークの組み合わせ
オランダでは、夏と冬に2〜3週間程度の大型休暇を取ることが一般的です。夏はだいたい7月から9月にかけて、冬はクリスマス休暇に合わせて多くの人が12月末から休暇をとります。
日本で働いていたころは、2週間の休暇なんてそもそも取れませんでしたが、オランダではこれが普通です。
最近ではWork From Abroad(海外からのリモートワーク)の制度もでき、「2週間休暇+1週間オランダ国外で在宅」という組み合わせもできるようになりました。日本でも話題となった「ワーケーション」と似た考えでしょうか。働く場所を変えると、生産性や従業員の幸福度の向上、バーンアウト(燃え尽き症候群)の防止につながり、私は日本に一時帰国するときにこの制度を使っています。
日本で家族や友人と過ごす時間が充実
今年は6月に日本へ一時帰国をしました。早めの夏休みという位置づけで、「3週間休暇+1週間日本で在宅」という組み合わせで計1ヶ月間オランダを離れました。
オランダに住んでいると、日本に帰るだけでも15時間以上かかります。せっかくならとハノイで家族と待ち合わせし、最初の1週間はベトナムで休暇を過ごしました。その後は、一緒に日本へ。帰国前にプチ旅行を楽しむことができました。

WorkFrom Abroadの制度ができる前は、日本での滞在はせいぜい2週間ほどでした。約1日かけてオランダから日本へ移動し、10日間ほどの日程で会いたい人たちに会ってバタバタ過ごし、また1日かけてオランダへ帰っていました。
とても休暇といえないほどのハードスケジュールでしたが、この制度ができて以来、日本にまとまった期間帰国して、家族とも有意義な時間を過ごすことができるようになりました。
仕事柄、勤務時間は調整できず、ヨーロッパ時間で働くことになります。日本で在宅する時は、日本時間の午後4時から深夜0時まで働いていました。朝から昼にかけては家族や友達と時間を過ごし、夕方から深夜まで仕事をするというルーティンです。体力的にきつい時もありますが、その分家族と長く過ごすことができるので、私はこの制度ができてとても嬉しかったです。
ヨーロッパならではのバカンスも
夏休みをヨーロッパで過ごしたこともあります。
在住1年目はメノルカ島(スペイン)、2年目はマヨルカ島(スペイン)、3年目はニース(フランス)へ遊びに行きました。日本からだとなかなか足を伸ばせないヨーロッパの島に行くのが私のお気に入りです。

オランダはヨーロッパの中でも随一のハブ空港ですので、どこに行くにもだいたい1. 5時間から3時間で到着します。ベルギー、ドイツ、フランスあたりは陸路で向かうことも可能なので、1年に何回も週末だけのプチ旅行ができます。
ヨーロッパの人たちの休暇は、ゆったりとバカンスを楽しむスタイル。現地であちこち移動したり、ツアーに申し込むのではなく、1、2週間まとまった場所でのんびりビーチやプールで本を読んだり、美味しいご飯とお酒を飲んでくつろいだりしています。
日本にいた時は海外旅行となるとそれだけで大イベントで、1日1日を大切に、あれもこれもと予定を詰めて、結局帰国する時にはヘトヘト、という過ごし方でした。ヨーロッパでは、休暇=身体を休める日。あまり予定は詰め込まないのが普通みたいですね(笑)。最初はちょっとカルチャーショックでしたが、のんびり過ごすことも大事なのだと学んだ瞬間でもありました。
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