逆転思考のキャリア VOL.11 ~バンコクの夜と円安の朝。揺れる日本から未来をつなぐあなたへ~



~バンコクの夜と円安の朝。揺れる日本から、未来をつなぐあなたへ~


こんにちは、GJJ創業者の田村さつきです。
先日、GJJ忘年会 in バンコクのために、久しぶりにタイを訪れました。


今年で忘年会は14回目、GJJは創業16年目に入りました。今年は、初開催の地だったバンコクに再び戻り、14回目の忘年会となりました。


中国、香港、シンガポール、マレーシア、インドネシア、インド、東京、そしてタイ。アジア各地から、今年もGJJメンバーが40名ほど集まってくれました。


「14回続けてこられた」というより、14回も「また行こう」と時間をつくってくれた人たちがいたことに、心からありがとう、という気持ちでいっぱいになりました。


エネルギー溢れるみんなの様子
※写真はエネルギー溢れるみんなの様子


■ バンコクでまず感じたのは、「物価」よりも“バーツの重さ”



今回の滞在で、真っ先に肌で感じたのは、バーツの強さでした。


食事も、移動も、ホテルも。「前より高いな」ではなく、もっと率直に言えば、“円で払うと重い”。


●2025年12月のレートは、1バーツ=約4.9円前後。
タイはもはや、「物価が安い国」という前提だけでは語れない場所になっています。


■ 5万バーツは、日本人現地採用の“最低ライン”だけれど



タイで日本人が現地採用として働く場合、月50,000バーツは「最低ライン」として扱われることが多い金額です。


そして私の体感として、この基準は、ここ10年ほど大きくは変わっていません。ただし―


同じ5万バーツでも、円で見たときの“見え方”は変わりました。


●2015年頃:1バーツ ≒ 約3.5円 → 50,000バーツ ≒ 約17〜18万円
●2025年12月現在:1バーツ ≒ 約4.9円 → 50,000バーツ ≒ 約24〜25万円
差は、だいたい約6〜8万円。


昇給したわけでも、転職したわけでもない。それでも、同じバーツ建ての給与が、円で見るとまったく違う数字に見えてしまう、ということなのです。


あなたなら、この6〜8万円の差を、「我慢するしかない現実」と見るでしょうか。それとも、「働き方や収入源を見直すサイン」と見るでしょうか。


■ 日本では、なぜ40〜50代のキャリアが“詰まって”見えるのか



ここからが、いちばんお伝えしたいところです。


いま日本では、40代〜50代の転職活動が、「頑張ればなんとかなる」という、単純なゲームではなくなってきています。


それは、個人の能力が足りないからではなく、企業側の事情、つまりポスト設計の変化によるところが大きいと感じています。



  • 役職定年

  • 組織のスリム化

  • 早期退職・役割の再編



経験がある人ほど、制度や構造の影響を先に受ける。そんな現象が、当たり前のように起きています。


ここで起きているのは、「あなたの価値が下がった」という話ではありません。


もっと構造的に言えば、ポストが減る、役割の枠が細る、年齢で一度区切る制度が残っている、または形を変えて残っているという、ルールそのものの変更です。だからこそ、「自分にはもう価値がないのでは」と感じてしまった方ほど、一度立ち止まって、“自分”ではなく“ルールのほう”を疑ってほしいと思っています。


■ 国内の同じルールの中で争うより、「市場を広げる」という選択肢



バンコクで街を歩きながら、あらためて感じたことがあります。


国内の同じルールの中でポストを奪い合うより、市場を広げて、「役割」で価値が決まる場所、つまりグローバルを併用するほうが合理的になってきている。


ここでいう「海外へ行ける人だけが勝ち」ではありません。



  • 海外で働く

  • 日本に軸足を置きながら、海外とつながる

  • 副業・プロジェクト・顧問という形で越境する



働く場所・通貨・役割の“ポートフォリオ”を、国内だけに閉じないということです。


「海外で働く」だけが正解ではありません。でも、海外・越境・グローバルを選択肢から外す理由は、以前より確実に減ってきている―少なくとも私は、そう感じました。


■ バンコクで感じた、寂しさと悔しさ。そこから生まれた「願い」



久しぶりにタイを訪れて、私の中に残ったのは、バンコクの熱量と同時に、少しの寂しさと悔しさでした。


アジアは確実に前に進んでいる。その中で、日本の存在感やポジションは、以前とは違う形になりつつあります。


でもそれは、「もう遅い」という話ではなく、「ここからどう関わり直すか」を考えるタイミングに来ているということでもあります。


だからこそ、私は思います。


真の意味でアジアのリーダーになれる日本人を、もっと輩出したい。肩書きでも、年齢でもなく、現場と構造を理解したうえで意思決定ができる人を。


その人たちが、アジアのど真ん中で活躍できるように。それは「特別な誰か」の話ではなく、このメルマガを読んでくださっているあなたのキャリアの延長線上にも、十分あり得る姿です。


■ ご感想・ご意見を聞かせてください



ここまで読んでくださった方は、きっとどこかで、ご自身のキャリアやこれからの働き方と重ねて読んでくださったのだと思います。


もしよろしければ、今、感じていることや、モヤモヤしているテーマなど、ひと言でも構いませんので、お聞かせください。


s.tamura@kaigai-shushoku.com(田村さつき直通メール)
いただいた声は、今後の企画・発信の大切な材料として受け取ります。


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GJJ新春特別企画2026


GJJ新春特別企画2026「世界と、自分と、次の一歩をつなぐ」は、内面・戦略・実例・人生後半戦の4つの視点から海外キャリアを立体的に捉え直す年に一度のイベントです。


2026年のはじまりに、世界とのつながり方をアップデートしたい方は、こちらをご覧ください。




■ 年内最後のご挨拶



このメルマガは、今年最後の配信になります。


円安や構造の変化など、落ち着かないニュースも多い一年でしたが、それでもこうしてメールを開き、ご自身のキャリアやこれからの生き方と向き合ってくださっていることに、心から感謝しています。


2026年も、「世界」と「自分」と「次の一歩」をつなぐ視点を、変わらずお届けしていきたいと思います。


それぞれの場所で、それぞれのやり方で、世界との関わり方を更新していけますように。


田村さつき
GJJ海外就職デスク