逆転思考のキャリア Vol.18 <アメリカ編> 米国の制度とラテンの情緒 ― 二つの構造の上に立つ島


こんにちは。
GJJ海外就職デスク創業者の田村さつきです。

今回は、カリブ海の島、プエルトリコからお届けします。

この島の構造を、一枚の写真が教えてくれました。

最初は、左の旗の意味がわからなかったのです。

三つの旗が並んで掲げられている。

何か意味があるのだろうと思い、写真に残しました。

あとから調べてみると、左はスペイン帝国時代の軍旗。中央がプエルトリコ。そして右がアメリカ。

この三つの旗は、この島の歴史そのものを表していました。

スペイン帝国時代の軍旗、プエルトリコ旗、アメリカ国旗
※スペイン帝国時代の軍旗、プエルトリコ旗、アメリカ国旗
三つの歴史が重なる場所:Castillo San Felipe del Morro

カリブ海に沈む夕陽を眺めながら、この島の居心地の正体を考えていました。

太陽は世界のどこでも同じです。

それでも、見える景色は場所によって変わる。

緯度が変わると、光の角度が変わる。

空の色も、海の輝き方も変わる。

同じ夕陽でも、立つ場所の構造によって見える世界は違ってきます。

カリブ海のサンセット
※カリブ海のサンセット

通貨はドル。制度はアメリカ。

一方で街に流れている空気はラテン。

音楽。会話のテンポ。人との距離感。

制度は合理的で、空気は情緒的。

この二つが同時に存在しています。それが、この島の輪郭をつくっています。

■ 視線はどこを向いているのか


サンフアン旧市街のCastillo San Felipe del Morroを歩いていたとき、あることに気づきました。

要塞の大砲が向いているのは、カリブ海ではなく大西洋。

16世紀、スペイン帝国は新大陸の富を守るため、この要塞を築きました。

この島はリゾートではなく、海洋交易の要衝だった場所です。

カリブ海の島でありながら、視線は常に外へ向いている。

地理が歴史をつくり、歴史が視線を決める。

Castillo San Felipe del Morro 大西洋に向いている大砲
※Castillo San Felipe del Morro 大西洋に向いている大砲

■ 二つの構造の上に立つということ


プエルトリコには二つの構造が重なっています。

米国の制度。ラテンの情緒。

ドル経済。スペイン語社会。

どちらか一つに統一されているわけではありません。

合理と情緒。制度と文化。

異なる構造が同時に存在している。その重なりが、この島の独特の居心地を生んでいます。

■ 答えが一つではない時代


いまの世界は、単純な答えが出にくい時代です。

日本か海外か。

円かドルか。

会社か個人か。

どちらかを選ぶ問いが増えています。

しかし現実は、それほど単純ではありません。

プエルトリコを見ていて感じたのは、答えは一つではないということでした。

異なる構造の上に立つという在り方。

それは矛盾ではなく、ひとつの設計なのかもしれません。

■ 視線が運命をつくる


プエルトリコは米国の自治領です。

独立国家ではありません。

それでも通貨はドル。

国家という枠組みと、通貨という経済構造は必ずしも一致しません。

どの構造の上に立つのか。

そこから見える世界は変わります。

海外に出ることが正解でも、日本に残ることが正解でもありません。

重要なのは、
市場 × 通貨 × 役割
どの構造の上に自分の立ち位置を置くのか。

立つ場所が変われば、見える世界が変わる。

そして視線が変われば、運命も変わる。

Castillo San Felipe del Morroで見た三つの旗は、そのことを静かに教えてくれていました。

私は近々、このテーマをもう少し深くお話しします。

AIが答えを出せる時代に、人間にしかできないこととは何か。

どの問いを持ち、どこから世界を見るのか。

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次回は、アメリカ総集編をお届けしたいと思います。

私は毎年この季節にアメリカに滞在しているのですが、今年は、昨年との違いを強く感じました。

それだけ、世界は変化している。

もちろん、日本も。

静かに、しかし確実に。

五感を通じて得た情報は体験になります。

そして、そこに生まれる感動は、やがて自分の財産になっていく。

そんな思いを込めて、次回のメルマガを書いてみたいと思います。

世界の変化は、遠くのニュースよりも、自分の足で立った場所から見えてくるものかもしれません。

GJJ海外就職デスク
創業者
田村さつき