ヨーロッパ就職の基本情報
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多様な産業と国境を越えたキャリアが広がるヨーロッパ
ヨーロッパには、金融、製造業、IT・デジタル、ライフサイエンス、物流、再生可能エネルギー、消費財、観光など、国ごとに特色の異なる産業が集まっています。複数の国を結ぶ地域統括拠点や、日本・アジア市場を担当する部門を置く企業もあり、日本語と日本で培った実務経験を活かせる仕事が見られます。一方、使用言語、就労許可、資格制度、給与水準、採用慣行は国によって異なるため、希望する国と職種を具体的に定めて準備することが重要です。
イギリスは、ロンドンを中心に金融、保険、コンサルティング、法律、会計などの専門サービスが集まる国際的なビジネス拠点です。IT・デジタル、AI、フィンテック、ライフサイエンス、クリエイティブ産業、先端製造、クリーンエネルギーなども重要な分野です。求人はロンドンのほか、テクノロジーや専門サービスが集まるマンチェスター、ライフサイエンスや研究開発で知られるケンブリッジ・オックスフォード、金融やIT関連企業が見られるエディンバラなどに広がっています。日本企業や日本人顧客を担当する営業、事業開発、金融、会計、IT、カスタマーサポートなど、日本語を活かせる仕事もあります。
イギリスでは英語で業務を進められることに加え、応募職種に関連する専門性や実績が重視されます。ロンドンには多言語を使える人材が多いため、日本語ができることだけではなく、日本市場の知識、顧客との関係構築力、専門資格、プロジェクト経験など、具体的に提供できる価値が重要です。金融、医療、教育、法律などでは、現地資格や登録が必要となる場合もあります。
ドイツはヨーロッパ最大規模の経済を持ち、自動車、産業機械、電気・電子、化学、医療機器、物流などの製造・産業分野が発達しています。近年は、再生可能エネルギー、環境技術、半導体、AI、ソフトウェア、デジタルヘルスなどでも事業が広がっています。法人営業、生産管理、品質管理、調達、技術営業、エンジニア、物流、経理・財務など、日本の製造業やBtoBビジネスで培った経験を活かせる求人が見られます。
求人はベルリン、ミュンヘン、フランクフルト、デュッセルドルフ、ハンブルク、シュトゥットガルトなどを中心に見られます。ベルリンではIT・スタートアップ、ミュンヘンやシュトゥットガルトでは自動車・技術産業、フランクフルトでは金融・物流、デュッセルドルフでは日系企業関連の求人が比較的多く見られます。国際企業では英語を中心に働ける仕事もありますが、営業、管理部門、顧客対応、現場運営などではドイツ語が必要になる場合が多く、語学力が高いほど応募先の幅が広がります。
オランダは、英語が通じやすい国際的なビジネス環境を持ち、物流、貿易、金融、IT、農業・食品、化学、ライフサイエンス、再生可能エネルギーなどの産業が発展しています。特にアムステルダムでは金融、IT、地域統括機能、ロッテルダムでは港湾・物流・エネルギー、アイントホーフェンでは半導体、精密機器、ハイテク産業が集積しています。英語を社内共通語とする企業もありますが、現地顧客を担当する仕事や管理部門ではオランダ語が求められることもあります。
その他の欧州諸国では、アイルランドのIT・製薬・金融、フランスの航空宇宙・高級消費財・エネルギー、ベルギーのEU関連機関・物流・ライフサイエンス、北欧諸国のIT・通信・環境技術、ポーランドやチェコ、ハンガリーなど中東欧諸国の製造業・物流・シェアードサービスなどに仕事の可能性があります。スイス、ルクセンブルク、オーストリア、スペイン、イタリアなどにも、金融、観光、製造業、消費財、国際機関などの求人がありますが、必要な専門性や現地語、就労許可の条件は国ごとに大きく異なります。
日本国籍者がヨーロッパで働く場合は、原則として各国の就労許可や滞在資格が必要です。EU加盟国であっても、外国人の採用条件やビザ制度は完全に共通ではなく、イギリスもEU離脱後は独自の制度を運用しています。企業による就労ビザの支援、高度専門人材向け制度、EUブルーカード、企業内転勤、ワーキングホリデーなど、利用できる方法は国、年齢、学歴、職種、給与、実務経験、語学力によって異なります。求人を探すだけでなく、取得可能な在留資格と現地で求められる経験をあわせて確認しながら進めることが重要です。
ヨーロッパ就職の基本情報
イギリス
日本国籍者が利用できるYouth Mobility Scheme Visaは、原則18歳から30歳までが対象で、最長2年間、イギリスで生活しながら働くことができます。就職先を決めずに申請でき、幅広い仕事に就けるため、現地で就業経験を積む方法の一つです。ただし、自営業や一部の職種には制限があります。
専門職として企業の支援を受けて働く代表的な制度には、Skilled Worker Visaがあります。イギリス政府から認可を受けたスポンサー企業から、対象職種で採用オファーとCertificate of Sponsorshipを受ける必要があります。
給与は、原則として年収41,700GBPまたは職種ごとに定められた標準給与額のうち、高い方を満たす必要があります。人材不足職種、若手人材、博士号保有者などでは、条件に応じて異なる基準が適用される場合があります。英語力についても、原則としてCEFR B2以上の証明が必要です。
Skilled Worker Visaは雇用主や職種と結びついているため、転職や職務内容の変更時には、ビザの更新や再申請が必要になる場合があります。医療・介護分野にはHealth and Care Worker Visa、世界的な実績を持つ人材にはGlobal Talent Visaなど、職種や経歴に応じた別の制度もあります。
ドイツ
日本国籍者のワーキングホリデービザは、原則18歳から30歳までが対象で、3カ月以上、最長1年間滞在できます。滞在中はさまざまな職場で働くことができますが、本格的な専門職への就職や長期滞在を目指す場合は、就労目的に合った滞在許可への変更を検討する必要があります。
専門職として働く主な方法には、専門資格を持つ人材向けの就労ビザやEU Blue Cardがあります。一般的なEU Blue Cardでは、学位や同等の資格に関連する仕事のオファーを受け、2026年は原則として年収50,700EUR以上を得ることが条件です。人材不足職種や卒業後間もない人材などでは、年収45,934.20EUR以上の基準が適用される場合があります。
学位を持たない場合でも、ドイツで認められる職業資格や関連する実務経験を持つ人は、別の就労ビザを利用できる可能性があります。職業経験者向けの制度では、2026年は原則として年収45,630EUR以上などの条件が設けられています。45歳を超えて初めてドイツで働く場合は、一定の給与水準または十分な年金準備が求められることがあります。
就職先が決まっていない人には、Opportunity Cardを利用してドイツで仕事を探す方法もあります。認定された資格を持つ人、または学歴、職歴、語学力、年齢などによるポイント条件を満たす人が対象となり、原則最長1年間滞在できます。仕事探しの期間中は、週20時間までの副業や短期間の試験就労が認められます。
オランダ
日本国籍者のWorking Holiday Programmeは、原則18歳から30歳までが対象で、最長1年間滞在しながら一時的な仕事に就くことができます。年間の参加上限は200人で、上限に達するとその年の受付が終了します。長期的なキャリア形成よりも、文化交流や生活体験を主な目的とした制度です。
専門職として働く代表的な制度には、Highly Skilled Migrantがあります。オランダ入国管理局から認定されたスポンサー企業に採用され、年齢に応じた給与基準を満たす必要があります。2026年の月額給与基準は、休暇手当を除き、30歳以上が5,942EUR、30歳未満が4,357EURです。オランダの大学などを卒業した人や、一定の条件を満たす人には月額3,122EURの軽減基準が適用される場合があります。
EU Blue Cardを利用する方法もあり、2026年の一般的な月額給与基準は5,942EUR、一定の条件を満たす場合の軽減基準は4,754EURです。研究者、企業内転勤者、スタートアップの中核人材などには、別の滞在資格が設けられています。
その他の欧州諸国
フランス、アイルランド、ベルギー、北欧諸国、中東欧諸国などでも、企業からの採用オファーを前提とする就労許可、高度専門人材向け制度、EU Blue Card、企業内転勤などが利用できる場合があります。
アイルランドでは、IT、エンジニアリング、医療、金融などの対象職種についてCritical Skills Employment Permitを利用できる場合があります。原則として、一定期間以上の雇用契約と職種・給与条件を満たす必要があります。フランスでは一般的な雇用者向けの就労資格のほか、高度人材、研究者、起業家などを対象とする制度があります。
フランスやアイルランドなど、日本との間にワーキングホリデー制度がある国もあります。ただし、対象年齢、滞在期間、募集人数、就労条件は国によって異なります。EU Blue Cardについても、必要な学歴、雇用契約、給与水準は勤務国ごとに設定されているため、希望する国の最新条件を個別に確認することが重要です。
イギリス
採用では、英語で面接を受け、担当業務を遂行できる実務上の英語力が必要です。営業、金融、コンサルティング、IT、マーケティング、管理職などでは、会議や交渉、プレゼンテーションに対応できるビジネスレベルの英語力が求められます。
Skilled Worker Visaでは、原則として英語の読み・書き・会話・聞き取りについて、CEFR B2以上を証明する必要があります。認定された英語試験のほか、英語で履修した学位などによって証明できる場合もあります。Youth Mobility Scheme Visaでは、一律の英語試験提出要件はありませんが、実際の仕事探しでは英語力が採用結果に大きく影響します。
日本企業や日本人顧客を担当する求人では日本語力が評価されますが、日本語だけで業務が完結する仕事は限られます。日本語と英語に、金融、営業、会計、IT、法務などの専門性を組み合わせることが重要です。
ドイツ
国際企業、IT、研究開発、スタートアップなどでは、英語を社内共通語とする求人があります。一方、日系企業であっても、現地スタッフとの連携、ローカル顧客への営業、行政手続き、職場での安全管理などにはドイツ語を使用することが多くあります。
営業、管理部門、医療、介護、教育、接客、技術現場などでは、ドイツ語B1からB2以上が求められることがあります。医療職などの規制職種では、資格認定に加えて職種別のドイツ語試験が必要になる場合があります。
Opportunity Cardをポイント制で申請する場合は、原則としてドイツ語A1以上または英語B2以上などの語学条件があります。就労ビザ自体にドイツ語の一律要件がない場合でも、ドイツ語を使えるほど、応募できる企業、職種、勤務地の幅が広がります。
オランダ
アムステルダム、ロッテルダム、アイントホーフェンなどの国際企業では、英語を社内共通語とする求人が多く見られます。IT、半導体、物流、金融、研究開発、地域統括部門などでは、英語だけで勤務できる場合もあります。
一方、現地顧客を担当する営業、カスタマーサービス、人事、総務、医療、教育、行政関連などでは、オランダ語が必要になることがあります。Highly Skilled Migrantの申請において、特定のオランダ語試験が一律に求められるわけではありませんが、長期的に働き、現地社会へ適応するうえではオランダ語の習得が有利です。
その他の欧州諸国
アイルランドでは英語、フランスではフランス語、スペインではスペイン語、イタリアではイタリア語が、現地企業や顧客を担当する仕事で重視されます。ベルギーでは勤務地や担当市場によってフランス語、オランダ語、英語が使い分けられます。
北欧諸国や国際企業では、IT、エンジニアリング、研究開発などを中心に英語で働ける場合があります。一方、中東欧や南欧を含め、管理部門、営業、接客、医療、教育などでは現地語が必要になることが多くあります。英語に加えて勤務国の言語を使える人材は、より幅広い求人を検討できます。
イギリス
金融、IT、コンサルティング、会計、法務、マーケティングなどの専門性に加え、自分の意見や成果を明確に伝えられる力が求められます。採用では、職務内容と自身の経験がどのように一致し、企業へどのような価値を提供できるかを具体的に説明する必要があります。
スポンサー企業が就労ビザを支援する場合は、採用や申請に一定の負担が生じます。そのため、イギリス国内の人材では容易に代替できない経験、日本市場の知識、専門資格、顧客ネットワークなどを持つことが重要です。多国籍チームの中で、自ら判断して行動し、異なる意見を持つ相手とも協働できる柔軟性も評価されます。
ドイツ
自動車、産業機械、化学、電気・電子、IT、エネルギー、医療などでは、関連する学歴、職業資格、技術力、実務経験が重視されます。特に製造業では、品質、生産性、安全性を意識し、現場スタッフや取引先と長期的な信頼関係を築ける人材が求められます。
ドイツでは職務範囲や責任が明確に定められる傾向があり、自分の専門分野について論理的に説明し、計画的に仕事を進める力が大切です。医療、看護、教育、法律、建築、一部の技術職などでは、外国資格の認定や現地の職業登録が必要になる場合があります。
オランダ
国際的な職場では、英語でのコミュニケーション力に加えて、主体性、問題解決力、率直に意見を伝える力が重視されます。組織の階層が比較的少なく、役職にかかわらず意見を求められる職場もあるため、自ら提案し、関係者と合意を形成しながら仕事を進められる人材が評価されます。
半導体、IT、物流、金融、ライフサイエンスなどの専門性や、日本・アジア市場に関する知識を持つ人材には可能性があります。ただし、日本語だけを必要とする仕事は限られるため、日本語、英語、専門性を組み合わせることが重要です。
その他の欧州諸国
国や企業によって市場規模が限られるため、一つの業務だけでなく、営業、顧客対応、マーケティング、業務管理などを幅広く担当できる人材が評価される場合があります。日本企業と現地企業の間をつなぐ調整力や、日本市場への進出を支援できる経験も強みになります。
また、各国の文化、商習慣、労働環境を尊重し、日本の仕事の進め方を一方的に求めない姿勢が必要です。勤務地を一つの国に限定せず、複数の欧州拠点や出張に対応できる柔軟性を持つことで、応募できる求人が広がる場合もあります。
イギリス
イギリス国家統計局によると、2025年4月時点におけるフルタイム従業員の時間当たり賃金中央値は、時間外手当を除いて19.67GBPでした。金融、IT、コンサルティング、法律、ライフサイエンスなどの専門職では、この水準を上回る場合があります。
2026年4月1日以降、21歳以上に適用されるNational Living Wageは時給12.71GBPです。ただし、Skilled Worker Visaでは最低賃金とは別に、原則年収41,700GBP以上または職種ごとの標準給与額を満たす必要があります。
ロンドンはほかの地域より給与水準が高い傾向がありますが、家賃、交通費、外食費も高額です。雇用条件を確認する際は、基本給のほか、業績賞与、企業年金への拠出、民間医療保険、在宅勤務制度、有給休暇なども比較することが重要です。
ドイツ
ドイツ連邦統計局によると、2025年のフルタイム従業員の平均月額総給与は、特別手当を除いて4,851EURでした。製造業、IT、エンジニアリング、金融、医療、管理職などでは平均を上回ることがありますが、地域や経験によって大きな差があります。
2026年1月1日以降の法定最低賃金は、税引き前で時給13.90EURです。ただし、EU Blue Cardや一部の就労ビザでは、最低賃金とは別に年間給与基準が設けられています。
給与からは所得税、健康保険、年金保険、失業保険、介護保険などが控除されます。雇用条件を比較する際は、基本給に加え、賞与、休暇日数、通勤補助、企業年金、在宅勤務制度、引っ越し支援などを確認することが大切です。
オランダ
Highly Skilled Migrantとして働く場合、2026年の月額給与基準は、30歳以上が5,942EUR、30歳未満が4,357EURです。軽減基準の対象者は月額3,122EURとなります。これらは休暇手当を除いた税引き前の金額です。
2026年7月1日以降、21歳以上に適用される法定最低賃金は時給14.99EURです。実際の給与は、半導体、IT、物流、金融、研究開発などの職種や経験によって異なります。
オランダでは、基本給とは別に休暇手当が支給される雇用契約が一般的です。賞与、企業年金、通勤費、在宅勤務手当、移転費用、民間保険などが含まれる場合もあります。一定の条件を満たす外国人従業員には、国外からの移住に伴う費用を補う税制上の優遇措置が適用される可能性もあります。
その他の欧州諸国
給与水準は国によって大きく異なり、アイルランド、ルクセンブルク、ベルギー、フランス、北欧諸国などと、南欧・中東欧諸国では相場や生活費に差があります。同じ企業や職種であっても、勤務地によって給与や手取り額が大きく変わる場合があります。
多くの国では、所得税と社会保険料の負担が日本より高く感じられることがありますが、医療、年金、失業保障、有給休暇などの制度が雇用条件に含まれています。求人票では、年俸が12分割か13分割か、賞与や休暇手当を含むか、住宅・移転費用の補助があるかなどを確認することが重要です。
ヨーロッパの生活基本情報
ヨーロッパは、鉄道、地下鉄、路面電車、バスなどの公共交通機関が発達しており、ロンドン、ベルリン、ミュンヘン、アムステルダム、パリ、ダブリン、ブリュッセルなどの主要都市では、自家用車を持たずに生活できる地域も多くあります。日本食レストランやアジア系スーパー、日本の商品を扱う店舗も増えており、都市部では日常生活に必要な商品やサービスを比較的そろえやすい環境です。
一方、ロンドン、ミュンヘン、アムステルダム、ダブリン、パリ、北欧やスイスの主要都市では、家賃を中心に生活費が高い傾向があります。住宅不足が課題となっている都市もあり、就職先が決まった後も住居探しに時間がかかる場合があります。勤務先までの交通手段、家具の有無、光熱費、自治体への住所登録が可能かなどを確認することが重要です。
気候、言語、医療保険、税制、商店の営業時間、支払方法などは国によって異なります。イギリスではポンド、EU加盟国の多くではユーロが使われますが、スイス、スウェーデン、デンマーク、ポーランド、チェコ、ハンガリーなどでは独自の通貨が使われています。複数の国の生活費を比較する際は、通貨と為替レートの違いにも注意が必要です。
ロンドンにおける募集家賃の一般的な目安は、以下の通りです。
・ルームシェア:月額850~1,300GBP程度
・1ベッドルーム:月額1,700~2,600GBP程度
・2ベッドルーム:月額2,200~3,500GBP程度
ロンドン中心部や地下鉄のZone 1・2、駅に近い地域、家具付き、新築物件は家賃が高くなります。Zone 3以遠や郊外、ルームシェアを選ぶことで住居費を抑えられる場合があります。マンチェスター、バーミンガム、リーズ、グラスゴーなどでは、ロンドンより家賃が低い物件も見られます。
契約時には、デポジット、前払い家賃、入居者審査などが必要になることがあります。電気、ガス、水道、インターネット、Council Taxが家賃に含まれているかも確認してください。ルームシェアでは光熱費込みの物件もありますが、単独で賃借する場合は月額150~350GBP程度が別途必要になることがあります。
ドイツ
ベルリン、ミュンヘン、フランクフルト、デュッセルドルフなどにおける一般的な目安は、以下の通りです。
・WGと呼ばれるルームシェア:月額500~1,000EUR程度
・1ベッドルーム:月額900~1,800EUR程度
・2ベッドルーム:月額1,300~2,600EUR程度
ミュンヘン、フランクフルト、ハンブルクなどは家賃が高く、ライプツィヒ、ドレスデン、地方都市では比較的抑えられる場合があります。ベルリンも住宅需要が高く、入居まで時間がかかることがあります。
ドイツの物件では、家賃がKaltmieteとWarmmieteに分けて表示されることがあります。Kaltmieteは基本家賃、Warmmieteは暖房費や一部の共益費を含んだ金額ですが、電気やインターネットは別契約となることが一般的です。家具やキッチン設備が付いていない物件もあるため、内見時に確認することが大切です。
オランダ
アムステルダムにおける一般的な目安は、以下の通りです。
・ルームシェア:月額750~1,200EUR程度
・1ベッドルーム:月額1,500~2,300EUR程度
・2ベッドルーム:月額2,000~3,200EUR程度
アムステルダムは住宅需要が高く、ロッテルダム、デン・ハーグ、ユトレヒト、アイントホーフェンでも物件探しに時間を要する場合があります。中心部から離れた地域や近隣都市から通勤することで、選択肢が広がることがあります。
契約前には、自治体への住所登録が可能な物件か、光熱費、インターネット、サービス費が家賃に含まれているかを確認してください。登録できない物件を契約すると、住民登録番号や行政手続きに影響する可能性があります。
その他の欧州諸国
ダブリン、パリ、ルクセンブルク、北欧の主要都市、スイスでは、ロンドンやアムステルダムと同様に家賃が高い傾向があります。ダブリンやパリでは、ルームシェアが月額650~1,200EUR、1ベッドルームが月額1,200~2,400EUR程度となる場合があります。
一方、ポーランド、チェコ、ハンガリー、ルーマニア、ポルトガル、スペインの地方都市などでは、西欧の主要都市より家賃を抑えられる場合があります。ただし、ワルシャワ、プラハ、リスボン、バルセロナなどでは家賃の上昇が続いており、中心部と郊外で大きな差があります。
自炊を中心とした場合、1人当たりの食費は月額250~450GBP程度が一つの目安です。ロンドンでは、ほかの地域より外食費や日用品が高くなる傾向があります。
・ファーストフードやテイクアウト:1食8~15GBP程度
・気軽なレストランやパブ:1食15~30GBP程度
・カフェのコーヒー:1杯3~5.5GBP程度
レストランでは料金にサービス料が加算される場合があります。スーパーでは、店舗の立地や価格帯によって費用が異なり、プライベートブランドやセール商品を活用すると食費を抑えやすくなります。
ドイツ
自炊を中心とした場合、1人当たり月額250~400EUR程度が目安です。パン、乳製品、肉類、加工食品などは比較的購入しやすい一方、日本食材や輸入食品は割高になることがあります。
・軽食、ケバブ、ソーセージなど:1食6~12EUR程度
・気軽なレストラン:1食12~25EUR程度
・カフェのコーヒー:1杯3~5EUR程度
飲食店では、料金の5~10%程度を目安にチップを渡すことがあります。日曜日は多くのスーパーや小売店が休業するため、週末の買い物は土曜日までに済ませておく必要があります。
オランダ
自炊を中心とした場合、1人当たり月額250~450EUR程度が目安です。アムステルダムなどの観光地や中心部では、外食費が高くなる傾向があります。
・サンドイッチや軽食:1食7~15EUR程度
・気軽なレストラン:1食15~30EUR程度
・カフェのコーヒー:1杯3.5~5.5EUR程度
アジア系スーパーや日本食材店もありますが、輸入食品を頻繁に利用すると食費が高くなります。大手スーパーだけでなく、市場や比較的価格の安い店舗を使い分けることがポイントです。
その他の欧州諸国
食費は国によって大きく異なります。スイス、北欧、アイルランド、ルクセンブルクでは外食費や食品価格が高く、1回の外食が20~40EUR相当以上になることもあります。
フランス、ベルギー、スペイン、イタリアなどでは、都市や店舗によって価格差があります。ポーランド、チェコ、ハンガリー、ルーマニアなどでは、西欧や北欧より食費を抑えられる場合がありますが、観光地や輸入食品は割高です。
ロンドンでは、地下鉄、バス、鉄道、Elizabeth line、London Overgroundなどを利用できます。Oysterカードのほか、対応するクレジットカード、デビットカード、スマートフォンを改札にタッチして乗車できます。
2026年のZone 1・2における大人運賃の上限は、1日8.90GBP、月曜から日曜までの週間上限は44.70GBPです。月間Travelcardは171.70GBPです。利用するゾーンが広がるほど上限額も高くなります。
乗車時と降車時には同じカードまたは端末を使用する必要があります。バスは乗車時のみタッチします。ロンドン以外では、都市ごとに交通事業者や料金制度が異なります。
ドイツ
ベルリン、ミュンヘン、フランクフルト、ハンブルクなどでは、地下鉄、Sバーン、路面電車、バスが発達しています。都市内だけでなく、地域鉄道を利用して周辺都市から通勤する人も多くいます。
Deutschland-Ticketは、2026年時点で月額63EURです。ドイツ国内の地下鉄、バス、路面電車、Sバーン、地域鉄道などを利用できますが、ICE、IC、ECなどの長距離列車には原則として利用できません。
ベルリンの通常の月間券は、ABゾーンで月額113EURです。日常的に公共交通を利用する場合は、Deutschland-Ticketや勤務先のJobticketが利用できるか確認するとよいでしょう。
オランダ
オランダでは、鉄道、バス、路面電車、地下鉄を全国的に利用できます。OVpayを使い、対応するデビットカード、クレジットカード、スマートフォンなどでチェックイン・チェックアウトすることも可能です。
アムステルダムのGVB1時間券は、2026年時点で3.40EURです。アムステルダム市内の大人用定期券GVB Vrijは月額129EURです。鉄道や他社の交通機関を利用する場合は、別の料金や定期券が適用されます。
自転車も日常的な移動手段として広く使われていますが、自転車専用道路の走行ルールや駐輪場所を守る必要があります。
その他の欧州諸国
パリ、ダブリン、ブリュッセル、ウィーン、ストックホルム、コペンハーゲン、プラハなどでも、地下鉄、路面電車、鉄道、バスが発達しています。定期券の価格は国や都市によって異なり、勤務先が通勤費を全額または一部負担する場合もあります。
国境を越える鉄道や格安航空会社も利用できますが、予約時期、荷物、座席指定によって料金が大きく変わります。郊外や地方の工場勤務では、自家用車が必要になる場合があります。
一定期間滞在するビザの申請時には、原則としてImmigration Health Surchargeを支払います。支払い対象となるビザ保有者は、ビザの有効期間中、原則として居住者と同様の条件でNHSを利用できます。ただし、処方薬、歯科、眼科などでは自己負担が発生する場合があります。
ロンドンをはじめ主要都市には医療機関が多くありますが、緊急性の低い診療では予約や待ち時間が必要になることがあります。勤務先の民間医療保険があるかも確認しておくとよいでしょう。
地下鉄、バス、観光地、飲食店などでは、スリ、置き引き、スマートフォンのひったくり、カードをめぐるトラブルに注意が必要です。夜間や人通りの少ない地域では、周囲の状況を確認して行動してください。
ドイツ
ドイツでは健康保険への加入が必要です。社会保険の対象となる従業員は、通常、勤務開始時に雇用主を通じて健康保険、年金保険、失業保険、介護保険などへ登録されます。多くの従業員は公的健康保険へ加入しますが、所得や条件によって民間保険を選択できる場合もあります。
医療機関では英語で対応できる場合もありますが、診療予約、保険、処方箋、行政手続きなどでドイツ語が必要になることがあります。
主要都市では比較的落ち着いて生活できる地域もありますが、駅、空港、観光地、公共交通機関、イベント会場などでは、スリ、置き引き、詐欺、車上荒らしなどに注意が必要です。大規模なデモや集会が行われる場合は、現地の報道や警察の案内を確認してください。
オランダ
オランダに居住または勤務する人は、原則としてオランダの民間保険会社が提供する基本健康保険へ加入する必要があります。保険料は本人が支払い、一定額までの医療費を自己負担するEigen risicoと呼ばれる制度があります。
医療機関を利用する際は、まず家庭医であるHuisartsへ相談し、必要に応じて専門医の紹介を受けることが一般的です。緊急時を除き、直接専門病院へ行っても診療を受けられない場合があります。
アムステルダムなどの観光地、駅、路面電車、繁華街では、スリ、置き引き、自転車盗難、インターネットを利用した住宅詐欺などに注意が必要です。物件を確認しないまま家賃やデポジットを送金することは避けてください。
その他の欧州諸国
医療保険制度は国によって異なります。現地採用者は勤務国の社会保険や公的医療制度へ加入することが一般的ですが、加入までの期間や対象範囲によっては、民間医療保険が必要になる場合があります。日本人はEU加盟国間で利用されるEHICを原則として利用できないため、自分の滞在資格に応じた保険を確認してください。
パリ、ブリュッセル、バルセロナ、ローマ、プラハなどの観光客が多い都市では、スリ、置き引き、ひったくり、偽警察官、住宅詐欺などに注意が必要です。空港、駅、地下鉄、路面電車、カフェでは、貴重品を身体から離さないようにしてください。
欧州では、デモ、ストライキ、鉄道や航空便の運休が発生することがあります。また、北欧やドイツなどでは冬の日照時間が短く、南欧では夏に猛暑や山火事が発生する場合があります。勤務国の気候、災害、交通事情を確認し、現地政府や日本大使館が発表する最新情報を確認することが大切です。
※上記は2026年8月時点の一般的な目安です。居住国・都市・地域、契約条件、為替、物価、生活スタイルによって異なります。
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