オセアニア就職の基本情報
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多文化と専門人材が集まるオーストラリア・ニュージーランド
オーストラリアは、オセアニア最大の経済規模を持ち、豊富な天然資源と高度に発達したサービス産業を備えた国です。シドニー、メルボルン、ブリスベン、パースなどの主要都市を中心に、世界各国から移住した人々が暮らす多文化社会が形成されています。英語を共通言語としながら、多様な文化や価値観を持つ人々と働ける環境があることも大きな特徴です。
産業は、金融、IT・デジタル、コンサルティング、医療・ヘルスケア、建設、教育、観光・サービス業など幅広く、鉱業、資源・エネルギー、農業・食品、再生可能エネルギー、先端製造なども重要な分野です。シドニーでは金融や専門サービス、メルボルンではIT、教育、ライフサイエンス、ブリスベンでは建設、インフラ、医療、パースでは鉱業、資源、エンジニアリング関連の仕事が多く見られます。日本市場向けの営業、日本人顧客への対応、日系企業との調整など、日本語と日本での実務経験を活かせる求人もあります。
オーストラリアでは、看護・介護、医療、IT、エンジニアリング、建設、整備、教育など、専門資格や実務経験を持つ人材が求められる傾向があります。一方、ワーキングホリデーでは、飲食、ホテル、観光、小売、農業などから就業経験を積み、英語力や現地での実績を高めていく方法もあります。採用では、日本人であることだけでなく、英語で業務を進められる力、専門性、職務経験、現地の働き方に適応する柔軟性が重視されます。
ニュージーランドは、オーストラリアより市場規模は小さいものの、農業・食品、観光、教育、建設、医療、IT・テクノロジーなどの分野が発展しています。求人は最大都市オークランドを中心に、行政・専門サービスが集まるウェリントン、建設・技術・農業関連産業が見られるクライストチャーチなどに広がっています。比較的小規模な組織も多いため、担当業務の範囲を限定せず、自ら考えて幅広く行動できる人材が評価される傾向があります。
オーストラリアとニュージーランドで外国人が働くためには、原則として就労可能なビザや在留資格が必要です。ワーキングホリデー、留学中・卒業後の就労、技能や職歴を生かした制度、企業によるスポンサー付き就労ビザ、永住権につながる制度など、利用できる選択肢は年齢、学歴、職種、実務経験、英語力によって異なります。求人だけを探すのではなく、自分が取得できるビザと、現地で需要のある職種をあわせて確認しながら就職活動を進めることが重要です。
オセアニア就職の基本情報
オーストラリア
日本国籍者が利用できるワーキングホリデービザ(Subclass 417)は、原則18歳から30歳までが対象で、最初のビザでは最長12カ月滞在できます。職種や業界を問わず働くことができますが、原則として同一の雇用主のもとで働ける期間は最長6カ月です。一定の地域や業種で指定された仕事に従事すると、条件に応じて2回目・3回目のワーキングホリデービザを申請できる場合があります。
専門職として企業の支援を受けて働く方法には、Skills in Demand Visa(Subclass 482)などがあります。申請には、認定されたスポンサー企業から対象職種で指名を受け、職務に必要な技能、原則12カ月以上の関連実務経験、英語要件などを満たす必要があります。Core Skills Streamでは、市場相場に見合った給与に加えて、2026年7月以降の申請では原則年収79,423AUD以上が必要です。
そのほか、州・準州から指名を受ける技能ビザ、独立技能ビザ、地方雇用を対象としたビザ、雇用主指名による永住ビザなどがあります。対象職種、技能審査、年齢、英語力、ポイントなどの条件が設けられているため、求人への応募とあわせて、自分が利用できるビザを確認することが重要です。
留学生は、学生ビザの条件に従い、授業期間中は原則2週間で48時間まで働くことができます。対象となる教育機関やコースを修了した場合は、Temporary Graduate Visa(Subclass 485)を申請し、卒業後に一定期間働ける可能性があります。ただし、専攻、学位、年齢、英語力などによって条件が異なります。
ニュージーランド
日本国籍者のワーキングホリデービザは、原則18歳から30歳までが対象で、最長12カ月滞在できます。一時的な仕事に就くことができ、合計6カ月まで就学・研修も可能です。ただし、恒久的な雇用を目的とした仕事には就けず、原則として生涯1回のみ利用できます。
企業に採用されて働く代表的な制度には、Accredited Employer Work Visa(AEWV)があります。認定雇用主から週30時間以上の仕事のオファーを受け、職種に応じた学歴、資格、実務経験などを満たす必要があります。ビザは雇用主、職種、勤務地にひもづくため、転職や勤務地の変更には追加の手続きが必要です。職種や給与などの条件によっては、Green ListやSkilled Migrant Categoryなど、将来の居住資格につながる可能性もあります。
オーストラリア
ワーキングホリデービザの申請では、原則として英語試験のスコア提出は求められません。ただし、飲食、ホテル、販売、オフィスワークなど、顧客や同僚とのやり取りが多い仕事では、日常会話以上の英語力が必要です。専門職、営業、IT、金融、医療、教育、管理職などでは、会議や交渉に対応できるビジネスレベルの英語力が求められます。
Skills in Demand Visaなどの技能ビザでは、IELTS、PTE Academic、TOEFL iBTなどによる英語力の証明が必要になる場合があります。必要な点数はビザの種類や申請区分、免除条件によって異なります。また、看護師、医療職、教師などの規制職種では、ビザとは別に資格登録機関が定める英語基準を満たす必要があります。
ニュージーランド
ワーキングホリデービザには、原則として英語試験の提出要件はありません。ただし、実際の採用では、英語で指示を理解し、同僚や顧客と意思疎通できることが必要です。
AEWVでは、ANZSCOまたはNational Occupation Listのスキルレベル3から5に分類される職種について、英語力の証明が必要です。試験で証明する場合は、IELTS総合4.0以上などがビザ申請上の最低基準ですが、専門職や顧客対応職の採用では、それより高い実務上の英語力が求められることが一般的です。スキルレベル1または2の職種には、AEWV上の一律の英語試験要件はありません。
日本企業や日本人顧客を担当する仕事では日本語力が評価されることもありますが、日本語だけで業務が完結する求人は限られます。日本語と英語に、営業、IT、技術、会計、物流などの実務経験を組み合わせることが重要です。
オーストラリア
多様な文化や価値観を持つ人と協働する力、自分の役割や意見を明確に伝える力、自ら判断して行動する力が求められます。日本の職場の進め方をそのまま持ち込むのではなく、成果、役割分担、効率、安全性を重視する現地の働き方に適応できる柔軟性も重要です。
ワーキングホリデーから仕事を探す場合は、英語力に加えて、すぐに働けること、勤務可能な期間、曜日や時間の柔軟性、現地での推薦者や就業経験などが評価されます。長期的な専門職への転職を目指す場合は、短期の仕事だけでなく、将来のキャリアにつながる職種や現地資格の取得も意識する必要があります。
医療、看護、教育、エンジニアリング、電気工事、自動車整備、建設関連などは、職種によって資格登録、技能審査、州ごとの免許が必要です。日本の学歴、資格、経験だけでは直ちに同じ職種で働けない場合があるため、希望職種の登録制度を事前に確認することが重要です。
ニュージーランド
市場や企業の規模がオーストラリアより小さいため、一つの職務だけに限定せず、複数の業務を柔軟に担当できる人材が評価される傾向があります。少人数の組織でも自ら仕事を進められる主体性、周囲と協力する姿勢、地域社会やマオリ文化を含む現地の価値観を尊重する姿勢も大切です。
看護、医療、教育、建設、電気、技術職などでは、ニュージーランドの資格・登録が必要になる場合があります。AEWVを申請する際も、職種に必要な資格、実務経験、職業登録を満たしているかが確認されます。
オーストラリア統計局が2026年2月に発表した最新統計では、2025年11月時点のフルタイム成人の平均週給は、通常勤務時間分で2,051.10AUDです。単純に年換算すると約106,700AUDとなります。ただし、平均値には高所得の専門職や管理職も含まれており、実際の給与は職種、経験、都市、雇用形態によって大きく異なります。
2026年7月1日以降の全国最低賃金は、原則として時給26.44AUD、週給1,004.90AUDです。全国最低賃金の対象となるカジュアル雇用では、25%のカジュアル・ローディングを含め、時給33.05AUD以上となります。ただし、多くの職種にはAwardと呼ばれる業界・職種別の最低賃金が適用されるため、実際の最低額が全国最低賃金を上回る場合があります。
金融、IT、エンジニアリング、医療、建設、鉱業、資源・エネルギーなどの専門職では高い給与が期待できる一方、飲食、宿泊、小売、農業などでは時給制やカジュアル雇用が多く見られます。シドニーやメルボルンは給与水準が比較的高い反面、家賃や生活費も高額です。
給与を確認する際は、基本給だけでなく、Superannuationと呼ばれる退職年金への企業拠出、賞与、残業・休日手当、有給休暇、民間医療保険、在宅勤務制度なども確認することが大切です。カジュアル雇用では時給が高く設定される一方、有給休暇などが付かないことがあります。
ニュージーランド
2026年3月期の民間部門における平均週給は1,625NZDです。2026年4月1日以降の成人最低賃金は、税引き前で時給23.95NZD、週40時間勤務の場合は週958NZDです。給与は職種、経験、地域、雇用形態によって異なり、IT、医療、建設、エンジニアリングなどの専門職では平均を上回る場合があります。
AEWVでは一律の移民向け中央値以上の給与要件は撤廃されていますが、同じ仕事をするニュージーランド人と同等の市場相場を満たし、少なくとも最低賃金以上である必要があります。一部の永住権制度や家族帯同、特定職種では、別途、賃金基準が設けられています。
給与を比較する際は、基本給だけでなく、有給休暇、病気休暇、休日出勤手当、賞与、医療保険、研修費用なども確認することが重要です。オークランドでは、ほかの地域より求人が多い一方、家賃や生活費も高くなる傾向があります。
オセアニアの生活基本情報
オーストラリアでは、シドニー、メルボルン、ブリスベン、パースなどの主要都市を中心に、鉄道、バス、路面電車、フェリーなどの公共交通機関が整備されています。大型商業施設、日本食レストラン、アジア系スーパー、日本語で相談できる医療機関などもあり、都市部では生活に必要な商品やサービスを比較的そろえやすい環境です。
一方、シドニーやメルボルンをはじめとする主要都市では、家賃を中心に生活費が高い傾向があります。住居を選ぶ際は、家賃だけでなく、通勤時間、公共交通機関へのアクセス、家具の有無、光熱費が含まれているかなどを確認することが重要です。オーストラリアは国土が広く、都市や州によって気候、交通手段、物価、暮らし方が大きく異なります。
ニュージーランドは、最大都市オークランドのほか、ウェリントン、クライストチャーチなどに生活・就業の拠点があります。オーストラリアより都市や市場の規模は小さいものの、公共交通機関、商業施設、医療機関などが整っています。オークランドはニュージーランド国内でも家賃が高く、中心部から離れた地域やルームシェアを選ぶことで住居費を抑えられる場合があります。
シドニーにおける募集家賃の一般的な目安は、以下の通りです。
・ルームシェア:週300~500AUD程度
・1ベッドルーム:週550~850AUD程度
・2ベッドルーム:週700~1,100AUD程度
メルボルン、ブリスベン、パースなどでは、地域や物件によってシドニーより家賃を抑えられる場合があります。一般的な目安は、ルームシェアが週250~450AUD、1ベッドルームが週450~750AUD、2ベッドルームが週600~950AUD程度です。
中心部、駅に近い地域、家具付き、新築、ジムやプールを備えた物件は家賃が高くなる傾向があります。家賃は週単位で表示されることが多いため、月額を計算する際は「週額×52週÷12カ月」で考える必要があります。
入居時には、ボンドと呼ばれる敷金や前払い家賃が必要になることがあります。電気、ガス、水道、インターネットなどが家賃に含まれていない場合、単身者で週50~120AUD程度を別途見込んでおくと安心です。
ニュージーランド
オークランドにおける一般的な目安は、ルームシェアが週250~400NZD、1ベッドルームが週450~650NZD、2ベッドルームが週550~850NZD程度です。中心部や交通の利便性が高い地域は家賃が高く、郊外、ルームシェア、フラットシェアを選ぶことで費用を抑えられる場合があります。
電気、インターネットなどの費用として、1人当たり週30~80NZD程度が別途必要になることがあります。家具や家電、駐車場、光熱費の扱いは物件によって異なるため、契約前に確認することが大切です。
自炊を中心とした場合、1人当たりの食費は週100~200AUD程度が一つの目安です。購入する食品、利用するスーパー、居住都市によって大きく異なります。肉類、乳製品、野菜、日本からの輸入食品などは、日本より高く感じる場合があります。
外食の目安は、ファーストフードやフードコートが1食15~25AUD程度、気軽なレストランが1食25~50AUD程度、カフェのコーヒーが1杯4.5~7AUD程度です。オーストラリアでは、通常は表示価格にGSTが含まれており、北米のようにチップを必ず支払う習慣はありません。
主要都市には、日本食レストラン、アジア系スーパー、日本の商品を扱う店舗も多くあります。ただし、日本食や輸入食品を頻繁に利用すると食費が高くなるため、大手スーパー、ローカルマーケット、セール商品などを活用することが生活費を抑えるポイントです。
ニュージーランド
自炊を中心とした場合、1人当たり週80~150NZD程度が一つの目安です。気軽な飲食店での食事は1食15~30NZD程度、一般的なレストランでは25~45NZD程度、カフェのコーヒーは1杯5~7NZD程度です。
オークランドを中心に、日本食レストランやアジア系スーパーもありますが、輸入食品は割高になることがあります。ローカルのスーパーやファーマーズマーケットを利用し、自炊と外食のバランスを取ることが重要です。
公共交通の運賃や支払方法は、州・都市によって異なります。シドニーではOpalカードのほか、対応するクレジットカード、デビットカード、スマートフォンなどを改札や車内端末へタッチして利用できます。
シドニーの大人運賃には利用上限があり、月曜日から木曜日は1日19.30AUD、金曜日・土曜日・日曜日・祝日は1日9.65AUD、1週間では50AUDが上限です。運賃は鉄道、地下鉄、バス、ライトレール、フェリーなどの交通手段と移動距離によって異なります。
メルボルンではmyki、ブリスベン周辺ではgo card、パースではSmartRiderなどが使われています。メルボルン中心部には、指定された範囲内の路面電車を無料で利用できるFree Tram Zoneもあります。Uberなどの配車サービスも主要都市で利用できます。
中心部では自家用車がなくても生活できる地域がありますが、郊外や地方都市では車が必要になることもあります。住居を選ぶ際は、勤務先までの距離、運行本数、終電・終バスの時間も確認することが大切です。
ニュージーランド
オークランドではAT HOPカードを利用して、バス、鉄道、フェリーなどに乗車できます。2026年2月以降の大人用バス・鉄道運賃は、1ゾーン3.00NZD、2ゾーン4.90NZD、3ゾーン6.50NZDが目安です。
AT HOPカード利用時は、1日の運賃上限が20NZD、連続する7日間の上限が50NZDです。都市中心部では公共交通機関を利用できますが、郊外や地方では自動車がある方が便利な地域も多くあります。
主要都市には公立・私立の病院やクリニックがあり、日本語で相談できる医療機関もあります。ただし、日本はオーストラリアの医療費相互協定の対象国ではないため、日本国籍の一時滞在者が自動的にMedicareを利用できるとは限りません。ビザや居住資格に応じた医療保険への加入状況を確認することが重要です。
留学生には原則としてOSHCと呼ばれる留学生向け医療保険が必要です。ワーキングホリデーや一時就労ビザで滞在する場合も、診察、救急搬送、入院などが高額になる可能性があるため、補償内容の十分な民間医療保険へ加入しておくと安心です。
都市部では比較的落ち着いて生活できる地域も多い一方、繁華街、公共交通機関、観光地では、スリ、置き引き、車上荒らし、詐欺などに注意が必要です。また、地域や季節によって、森林火災、洪水、サイクロン、猛暑などが発生することがあります。紫外線も強いため、日焼け止め、帽子、水分補給などの対策が必要です。
ニュージーランド
一定の条件を満たす居住者や、合計2年以上滞在できる就労ビザを持つ人などは、公的医療サービスの対象となる場合があります。短期の就労ビザやワーキングホリデーなどでは対象外となる可能性があるため、ビザの条件を確認し、必要に応じて民間医療保険へ加入することが大切です。
比較的落ち着いて生活できる地域が多いものの、窃盗、車上荒らし、置き引き、オンライン詐欺などには注意が必要です。また、ニュージーランドでは地震が発生することがあり、大雨、洪水、強風などによって交通機関や生活に影響が出る場合もあります。居住先では避難経路や非常用品を確認し、現地政府や勤務先が発表する情報を確認してください。
※上記は2026年8月時点の一般的な目安です。居住地域、契約条件、為替、物価、生活スタイルによって異なります。
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